
座っている時の姿勢、くずれていませんか?
みなさんの中には「仕事中ほとんど座りっぱなし」なんて人もいらっしゃいますよね。長時間座っていると、腰が辛くなってだらんとお尻を滑らせていたり、背もたれに身を委ねたり、足を交互に組み替えたりして座る、という風に座り姿勢がくずれがちに…。
でも、本当は「キレイに座っていたい」という気持ちは誰にだってあるもの。長くキレイに座るには、どんなことを心がければ良いのでしょうか?
美姿勢トレーナーで、美姿勢レッスンを多数行なっているエミリーさんにうかがうと「座る時は、坐骨で座ることが大切です。背もたれは使わないこと。『キレイになれる棒』を使うと、ボタンの花のように美しく、ラクに座ることができますよ」と教えてくれました。
では、具体的にどう座ればいいのでしょうか?
今回は「美姿勢トレーナーエミリーさんの美姿勢レッスン」の締めくくりとして、「牡丹座り」をご紹介したいと思います。
さあ、美人になれて、シェイプアップ効果も期待できる「エミリーさんの美姿勢レッスン」をさっそく始めましょう♪
こんな風に座っていませんか?

デスクワーク中だけでなく、電車で座っている時やちょっと休憩をしている時、写真のように脱力状態になっていることってありませんか?猫背になって首や頭が前に落ちてしまっていると、腰や肩、首にも負荷がかかってしまい、肩こりや腰痛などの原因になってしまうこともあるそうです。
これをボタンの花のように美しい姿勢「牡丹座り」にするにはどうすればいいのか、細かく見ていきましょう。
ポイント1:座る時も、まずは美しく立つことから

ポイントは、次の4つです。
①かかと、小指、親指の足裏3点でしっかり立つ
②お尻の両ほっぺを内側にグッと締める
③丹田にチカラを入れてへこませる(おなかと背中をくっつけるように)
④背筋を伸ばす
☆もう一度、「芍薬立ち」をおさらいする
ポイント2:坐骨を探してそのままゆっくり座る

「芍薬立ち」から少しお尻を突き出して、お尻のほっぺの下あたりにあるコリコリとした2つの出っ張り(坐骨)を探してみましょう。その坐骨を押さえたまま、ゆっくりと腰を下ろしていきます。この時、坐骨の位置が分かりやすいよう、できるだけ座面が硬めの椅子に座るのがオススメです。
ポイント3:足は90度、背筋はしっかり伸ばす
座面に坐骨がついたら、足が90度になる座り位置に調整し、背筋はしっかりと伸ばします。

背もたれを使っても構いませんが、坐骨に意識が向きづらいようであればちょっとガマンを。そのかわり、「牡丹座り」をキープするためのとっておきのアイテム「キレイになれる棒」を使って、ラクに美しく座り続けるクセをつけていきましょう。
これがエミリーさんオススメの「キレイになれる棒」
「牡丹座り」をすると、足が組めなくなり、最初は落ち着かないかもしれません。また、丹田のあたりにチカラを込め続けるのが苦手な人だとすぐに元の姿勢に戻ってしまうことも。

そうならないようにするため、活用したいのが「キレイになれる棒」です。特別なものではなく、バスタオルと太めの輪ゴムやヘアゴムがあればすぐに作ることができますよ!
写真のように、背骨に沿わせるようにして背もたれとの間に挟んで使います。
ぜひ、試してみてくださいね。

☆キレイになれる棒のつくり方
①バスタオルの長辺を半分に畳んだ後、さらに半分に畳む
②固く、くるくると巻く(直径10cmくらいが目安)
③緩まないようにしながら両端を輪ゴムやヘアゴムで止める
背筋を補助することが目的なので、硬めに巻いてくださいね。
美姿勢で、いきいきとした笑顔を〜エミリーさんからのメッセージ〜
みなさん、人間が一番美しい姿勢の状態だった年齢って何歳だと思いますか?
答えは、1歳ぐらい。ちょうど、ハイハイからつかまり立ちができるようになった状態が、一番歪んでいない美しい姿勢だと言われています。
みなさんが本来持っていた美しい姿も、ふだんの姿勢によって失われてしまいがちですが、姿勢を意識して正すことは今からでもできるはず。ですが、正直なところどうしたら良いか、どんな状態が美しい姿勢か、分からないというのが多くの人の印象だと思います。そうした姿勢にお悩みの人に、今回お伝えしたことが役に立てばとてもうれしいです。
ただ、「絶対に美しい姿勢でいなきゃ!」と思い込むと、だんだん続かなくなるものです。美しい姿勢を維持するには、インナーマッスルを使うため、疲れているときにはキツく感じることもあるでしょう。そういう時は、ムリにやる必要はありませんよ!
「私、今日はなんだかできそうな気がする!」と思う時にどれか1つの美姿勢にチャレンジしたり、デスクワークの朝30分だけ頑張って「牡丹座り」をしてみるとか、通勤時のひと駅分を「百合歩き」で歩いてみる、電車の中で立っているとき「芍薬立ち」にチャレンジしてみるというのも良いですね。そうして「ながら姿勢」を日常に取り入れてもらえたらと思います。
『私も電車で座っている時だったり、立っている時に意識して行なうようにしています。特に、立っている時はつり革や手すりに捕まらずにグッとガマンして「インナーマッスルを強化しよう!」と頑張っています。
何かをしながらコツコツと続けていると、だんだん美姿勢が続けられるようになって、自分にも自信が持てるようになってくるはず。ある日、ショーウィンドウに映る自分の姿に「あ、私っていま美しい!」と気持ちがアガるようになればバッチリです!』とエミリーさん。
「姿勢がキレイだね」と褒められると、誰だってうれしくなるもの。そんな声が聞こえるようになるまで、じっくり時間を掛けて取り組んでみてくださいね。
●プロフィール
美姿勢トレーナー・エミリー[Emily]

デスクワークで肩こりや片頭痛がつらく、姿勢の改善に関心を持つ。姿勢協会で学び2016年に資格取得。「重力と仲良くなること」をコンセプトに日常生活の中で無理なくできる姿勢の正し方を伝え、幅広い年齢層に合わせたオリジナルレッスンを定期開催している。
「美姿勢トレーナーエミリーさんの美姿勢レッスン」記事一覧
※このページに掲載している情報は、2018年10月22日時点のものです。
※商品情報を掲載している場合、価格やパッケージが変更となる場合がございますのでご了承ください。
※商品が在庫切れ、販売終了となった場合などに、リンク先のページが正しく表示されない場合がございますのでご了承ください。